京セラの水晶発振器の従来品㊧と新製品

京セラは17日、スマートフォンやウエアラブル端末向けに安定した周波数を作り出す電子部品の新製品を開発したと発表した。同社の従来品と比べて面積を6割減らし、消費電力を5割抑えたのが特徴だ。2026年夏からの量産を見込む。

開発したのは「クロック用水晶発振器」。水晶に電圧を加えて振動を発生させ、電子機器を制御する部品だ。人工知能(AI)を搭載をするスマホやウエアラブル端末は部品数が増え、消費電力が増えるため、こうした小型化や省エネの需要も高まっている。

新製品のサイズは1.25ミリメートル×1.05ミリメートル×0.5ミリメートル。電圧は従来より5割低い0.9ボルトで稼働することで消費電力を抑えた。量産は山形県東根市の工場で手掛ける。

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