
ペット向けトイレなどを手がけるコーチョー(静岡県富士市)は、茶殻のカテキン成分を活用した猫用トイレの猫砂を発売した。廃棄されることが多い茶殻に価値を付け再利用する「アップサイクル」を目指し、立ち上げたブランドの第1弾商品になる。
商品名は「茶葉まるごとin帰宅後もニオイ気にならない砂」。内容量は6リットルで、価格は898円。まず大手EC(電子商取引)サイトで発売し、今後小売店などにも販路を広げる。茶殻は静岡県内の茶系飲料工場などから購入し、コーチョーが2月に新設した富士市内の工場で加工する。
茶に含まれるカテキンの抗菌作用や吸着作用で消臭効果を高め、化学反応を利用して水分を固めやすくし簡単に片付けられるようにした。渡邉俊副社長は「茶葉は水分を多く含み再利用の用途が肥料などに限られていた。乾燥させて原料にすることで付加価値を高めた」と話す。
コーチョーは9月、社会課題の解決を目指すブランドとして「コーチョーズハッピーサイクルアクション」を立ち上げた。2023年に県の外郭団体の一般財団法人アグリオープンイノベーション(AOI)機構から原料調達先の紹介など支援を受け企画した。
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