神戸税関が17日発表した8月の貿易統計(通関ベース)によると、中国地方からの米国向け輸出額は前年同月比39%減の541億円だった。県別では山口県からの輸出額が6割強の減少で7月に続き落ち込みが大きかった。マツダの防府工場(山口県防府市)からの輸出額が減っているとみられる。

全国の米国向け輸出額は14%減の1兆3854億円だった。中国地方の落ち込みは全国よりも大きい。同日公表の数値は速報値のため、中国地方からの自動車の米国輸出については金額、台数ともに明らかになっていない。

中国地方からの自動車の全世界に向けた輸出額は15%減の1374億円だった。台数は10%減の4万5000台だった。

米国輸出の落ち幅が県別で大きかったのは山口県で63%減の113億円だった。下落率は7月(79%減)から縮小したが依然大きい。マツダは防府工場で大型の多目的スポーツ車などを生産している。広島県は28%減の376億円、岡山県は19%減の49億円だった。

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