
積水ハウスは19日、男性の育児休業の動向をまとめた「男性育休白書2025」を発表した。育休を自身の希望で取得した割合は8割近くに達し、育児に積極的な男性は多くなっている。一方、育休中の過ごし方への不安は根強く、質向上には課題も残る。
調査は6月11〜26日にインターネットで実施し、配偶者と小学生以下の子どもと同居する20〜50代の男女計9262人の回答を集計した。男性育休白書は今回で7年目となる。
育休の動機について、調査対象のうち育休取得希望者(1735人)が「自分の希望で自主的に取得」との項目に「あてはまる」「ややあてはまる」と回答したのは計79.8%にのぼった。「会社からの指示で取得」(42.3%)を大きく上回った。男性が育児に意欲的になっているものの、育休取得前の段階で「取得中に何をすればいいのか正直分からなかった」との回答は育休取得済みの男性(1271人)の53.6%にのぼった。
未就学児と同居する男性の育休取得率は36.3%と、5年で20ポイント以上伸びた。積水ハウスの横山亜由美・ダイバーシティ推進部長は「取得率は年々伸びており、現在は『とるだけ育休』から『手探り育休』へと移っている」と指摘。育休の質向上については「育休中の役割分担の確認など、家庭内のコミュニケーションの充実が満足度に大きく影響する」と話す。
【関連記事】
- ・令和男子「育休が無理なら転職」 両立の壁、性別問わず悩む
- ・管理職、女性も「なりたい」 積水ハウスで高い幸福度
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。