「しずおか観光共創プラットフォーム」のキックオフセミナーが開かれた(18日、静岡市)

静岡市は18日、観光誘客を目的に立ち上げた「しずおか観光共創プラットフォーム」のキックオフセミナーを開いた。観光関連など約100人が参加し、同市の観光課題や方針を共有して参加者同士も意見を交わした。官民連携を促し宿泊率や観光消費額の向上を目指す。

静岡鉄道は2024年から取り組む知的財産(IP)活用事例を紹介。人気アニメ「僕のヒーローアカデミア」と連携し、聖地巡礼やイベント需要を取り込んだ。東京や大阪の若者を中心に定期外輸送人員が3カ月で前年比約10万人増え、運営するホテルの宿泊にもつながったと説明した。

市と、するが企画観光局(同市)が7月に設立した同組織は観光業に限らず他産業や大学、市民らと連携し、情報共有やマッチングを促す。足元では約80の法人・個人が登録しており、9月にはアニメツーリズムの相談会などを開く予定。

同市の宿泊率は9%と県平均13%を下回り、観光消費単価も低い。市は観光基本計画を24年12月に策定し、「美食」や「ホビー」などを重点テーマとし日本平や用宗(もちむね)地区などを強化する。30年に宿泊者数を23年比6割増の330万人、宿泊客の消費単価を3割増の3万2000円に引き上げる目標を掲げる。

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