実証実験の様子。写真正面の白色の建屋に空気製水機を設置した。写真奥が居住施設

キヤノンマーケティングジャパン(MJ)は24日、大気中の水分や雨水を生活用水として使う実証実験を9月から始めたと発表した。空気から水を作る「空気製水機」製造のFREE(福岡市)と組み、岐阜県土岐市で実施している。災害で水のインフラが途絶えた際などに、生活に支障がでないような仕組みづくりを目指す。

土岐市にある一戸建ての近くに、FREE製の空気製水機を格納した施設を設けた。大気中の水分や雨水を取りこみ、ろ過・殺菌する。装置1台を設置し、1日に約70リットルの水を製造できる。飲料水や、シャワー、トイレなどに必要な水を賄う計画だ。

実証期間中に水質や製水量などのデータを収集する。キヤノンMJは費用対効果などを勘案し、水の自給自足サービスとして事業化につなげる。現状では、上下水道の使えない災害時の飲料水の確保や、水道インフラが未整備な地域での水源確保向けの事業化を想定している。

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