トヨタ自動車系の豊田合成は24日、持ち分法適用会社の芦森工業に対し実施しているTOB(株式公開買い付け)の期限を10月16日に延長すると発表した。1株4140円のTOB価格は維持する。芦森工業の株価はTOBによる完全子会社化の発表後、TOB価格付近で推移している。豊田合成は足元の買い付け状況を考慮して期間を延長したようだ。
8月12日から9月24日までとしていたTOB期間を15営業日延長した。延長の理由について「(株主に)さらなる判断機会を提供するため」としている。芦森工業の株価は24日終値時点で4150円とTOB価格を上回った。
豊田合成は8月、芦森工業を完全子会社化すると発表した。取得額は約179億円。エアバッグなど車の安全装置の開発を集約し、市場環境の変化に対応する狙いがある。芦森工業は東証スタンダードに上場しており、買い付けが完了すれば上場廃止となる。
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