
アステラス製薬や第一三共など国内製薬会社の労働組合でつくる医薬化粧品産業労働組合連合会(薬粧連合)は24日、10月に連合へ加盟する見通しを明らかにした。2018年の設立当初から正式加盟を目指していたが、一部労組が以前所属していた産業別労働組合(産別)のUAゼンセンが反発し実現していなかった。
10月7日に開かれる連合の大会で薬粧連合の加盟が承認される見通しだ。大会での発言権は持つが表決権のない友好参加組織として加盟する。注力する活動を見直して、2年後をめどに正式加盟を目指す。
24日の記者会見で薬粧連合の松尾仁雄会長(中外製薬労働組合)は「産業の置かれた環境は厳しい。加盟により他の産別と連携していく」と話した。
薬粧連合は医薬品関連の労組が流通・サービス業中心の産別であるUAゼンセンなどから脱退し結成した。7月時点で27組織が加盟し、組合員の総数は約3万5千人という。
UAゼンセンは結成に反発して長らく脱退届を受理していなかったが、薬粧連合によると9月に受理された。医薬品産業を巡る国内の環境が厳しく、産業全体での連携の必要性が増していることが後押ししたとみている。
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