群馬銀行は25日、2026年3月期の連結純利益が前期比25%増の550億円になる見込みだと発表した。従来予想(490億円)から60億円引き上げた。コア業務純益が順調に推移したことを踏まえた。年間配当も従来予想よりも10円増やして60円とする。前期比15円増配となる。

日銀の利上げに伴う「金利ある世界」の到来で貸出金利息収入が増え、有価証券利息配当金も増加した。預金を集めて貸し出しに回す銀行本来の業務の収益性も順調に推移していることから上方修正した。

群馬銀は25年2月に発表した28年3月までの中期経営計画(中計)で純利益を600億円とする目標を掲げる。27年4月をめどとする第四北越フィナンシャルグループ(FG)との経営統合も控えている。

群馬銀は配当性向を連結純利益の40%を目安とし、年間配当額を毎年維持または増額する「累進配当」を導入している。26年3月期の業績予想の上方修正に併せて年間配当も引き上げる。

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