
マンダムは25日、投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズ系のカロンホールディングス(HD、東京・千代田)がTOB(株式公開買い付け)を26日に開始すると発表した。11月10日までに793億円でほぼ全株の取得をめざす。マンダムのMBO(経営陣が参加する買収)に向けた動きで、同社はTOBへの応募推奨を改めて決議した。
9月10日にマンダムがMBOの実施を発表後、24日にはアクティビスト(物言う株主)として知られる村上世彰氏の長女の野村絢氏らがマンダム株の6%超を取得したことが明らかになった。25日には8%超まで買い増したことがわかった。マンダムは「個別株主の動向についてはコメントを控える」としている。
公開買い付け者のカロンHDは、TOB発表当日の終値(1484円)より32%高い1株1960円で取得をめざす。TOB価格については、機関投資家からその水準や決定過程を疑問視する意見も出されている。
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