
カーケア製品のソフト99コーポレーションは25日、投資ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントによるTOB(株式公開買い付け)について反対を表明した。利害関係を持たない取締役全員の一致で決めた。ソフト99はこれまでは、意見表明を留保していた。
反対の理由は「エフィッシモ側の提案が企業価値の向上に資するものではなく、株主にとって公平とは言えないため」としている。一般株主に対しエフィッシモのTOBに応募しないよう求めた。すでにエフィッシモのTOBに応募した株主には契約を解除するよう促した。
ソフト99は8月、MBO(経営陣が参加する買収)で株式を非公開化すると発表していた。同社の田中秀明社長が設立した堯アセットマネジメント(大阪市)が、8月7日からソフト99に対し1株2465円でTOBを実施している。
エフィッシモはMBOを目指しているソフト99に対して1株4100円で公開買い付けすると今月12日に発表。当初9月19日までだった田中社長側の買い付け期間を10月2日に延長した。
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