オンラインの説明会に参加した持田直幸社長

持田製薬は25日、後発薬(ジェネリック医薬品)メーカーの日医工など3社の持ち株会社アンドファーマ(東京・中央)への出資について説明会を開いた。持田直幸社長は「バイオ後続品(バイオシミラー)は市場規模1兆円の成長余地があり、大きな協業メリットがある」と説明し、国産品の安定供給に向けて連携する。

持田製薬は22日、アンドファーマに162億円を出資して持ち分法適用会社にすると発表していた。製造や研究開発で連携し、アンドファーマや日医工の取締役会に役員の派遣も予定している。

提携は持田製薬からアプローチしたという。持田氏は「効果を最大化するには、技術面や人材面で深い協働やスピードが必要であり、資本参画の必要があると判断した」と説明した。

持田製薬は収益力を引き上げるために後発薬事業に注力しており、今回の出資は戦略投資として位置付ける。持田製薬は国内のバイオシミラーの売り上げで首位に立つ。これまでに培ったノウハウと、アンドファーマ子会社の製造能力を組み合わせて事業拡大を図る。

アンドファーマへは伊藤忠商事も出資を発表しており、原薬調達や供給網の強化支援などを担う。出資後は伊藤忠と持田製薬が20%ずつ持つことになる。10月1日に譲渡手続きを完了する予定で、持田製薬の2026年3月期の連結業績への影響は「精査中」としている。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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