シャインマスカットは日本で開発されたぶどうの高級品種ですが、人気の高まりにつれて海外で無断で栽培されるケースが問題になっています。
こうした状況を受けて農林水産省は、無断で栽培された非正規の品物の流通を防ごうと、海外で生産・販売ができる正規の仕組みを検討しています。
具体的には、シャインマスカットを開発した国の研究機関「農研機構」が民間企業などとライセンス契約を結び、企業が許諾料を支払うことで海外での生産と販売を認めることを想定しています。
第一弾として、日本企業によるニュージーランドでの栽培を念頭に置いているということです。

これについて小泉農林水産大臣は、26日の閣議のあとの会見で「適切な契約のもとでの海外ライセンスは日本のシャインマスカットの正当性を主張する1つの手段だ」と述べました。
ただ、主な産地の1つ、山梨県の長崎知事は25日、小泉大臣に対し海外での生産が日本からの輸出に与える影響への懸念を伝えていて、小泉大臣は「産地の理解がないまま進めることはない」と述べ、慎重に判断する考えを示しました。
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