
ソフトバンクは26日、10月から人工知能(AI)向けの計算基盤をクラウド上で貸し出すサービスを始めると発表した。米半導体大手エヌビディアの画像処理半導体(GPU)を使った基盤を最短で7日間から貸し出す。科学シミュレーションや材料開発など高度な計算を要する用途での活用を見込む。
利用期間中はエヌビディアの最新GPUサーバーを1台から専有して使える。短期での小規模利用から年単位の大口契約にも対応する。利用時にはエヌビディアによる開発支援サービスも受けられる。
ソフトバンクは7月までに1万基超のGPUサーバーを稼働させた。最先端のGPUは自社の大規模言語モデル(LLM)開発に使いつつ、エヌビディア製のAI用GPU「A100」や「H100」などの基盤を企業や学術機関に貸し出す。
同日、AIを生かしたビジネスを展開する新興企業を支援する枠組みを設けることも発表した。スタートアップ育成拠点を運営する子会社のステーションAi(名古屋市)と協業する。12月に募集を始めて、2026年4月から支援を始める。
AIモデルやプロダクト開発に取り組む日本の新興企業を5社支援する。支援期間は4カ月。期間中はソフトバンクが計算基盤を提供して、エヌビディアが専門エンジニアの派遣を行う。ステーションAiも顧客の開拓を後押しする。

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