
成田国際空港会社(NAA)が発表した8月の国際線外国人旅客数は186万人で、同月として過去最高となった。中国線が好調に推移した。国際線日本人旅客数も新型コロナウイルス禍以降初めて100万人を超え105万人となった。
インバウンド(訪日外国人)は全国的に増えているが、成田の勢いは足元で他の主要空港よりやや鈍さもみられる。8月の出入国管理統計統計表によると成田の外国人出国者数は95万人、関西国際空港は96万人でやや下回った。藤井直樹社長は「中国人が増えているが、関西の方が渡航時間は短く行きやすいのではないか」と指摘した。
国内線も格安航空会社(LCC)の機材繰りの厳しさや人員不足で伸び悩んでいたが、8月の旅客数は70万人と前年同月比横ばいで推移した。成田では10月に30万回から34万回への小幅な発着枠拡大を予定している。2024年度の発着回数は24万回程度となっており、ピーク時間帯以外に飛ぶ航空会社や路線を伸ばせるかが焦点だ。
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