収穫される新米=佐々木順一撮影

 農林水産省は26日、全国のスーパー約1000店で15~21日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格(税込み)が前週より29円安い4246円となったと発表した。4週ぶりに値下がりしたが、4000円台は3週連続。小泉進次郎農相は報道陣に対し、「過渡期の状況だが、昨年より高いのは間違いない。安定化の努力を続ける」と述べた。

 種類別の平均価格(5キロ)は、銘柄米は4377円で、前週より24円上昇した。備蓄米を含む複数銘柄を混ぜた「ブレンド米」などは3843円で、前週から150円下落した。販売数量に占めるブレンド米などの比率は25%。前週より3ポイント高く、4週ぶりに上昇した。

 米価は備蓄米が出回り始めた5月に下落に転じたが、8月に入ると再び上昇基調となり、2週前には13週ぶりに4000円台に突入した。高値のついた新米販売が広がり、販売数量全体に占める割安な備蓄米の割合が下がったことや、ブレンド米など銘柄米以外のコメが値上がりしたことも影響したとみられていた。

 一方、農水省が別にまとめた、随意契約による備蓄米販売店舗における5キロ当たりのコメの平均価格は、前週より188円高い3346円。随意契約の備蓄米のみは前週比で26円高い2008円だった。

 また随意契約での備蓄米の販売数量は、21日までの累計で15万2947トン。都道府県別では東京都が1万3831トンで最も多く、最少は秋田県の192トンだった。【渡辺暢、中津川甫】

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