
大島造船所(長崎県西海市)は29日、子ども向けの屋内遊具施設や飲食店などからなる複合施設を同市大島地区に建設すると発表した。十八親和銀行、西海市と地域活性化への協議を2024年に始めており、その一環の事業となる。現在は市内にないフィットネスジムも入居予定で、定住促進につなげる。
西海市から譲り受けた中学校跡地で26年4月に着工し、27年春の開業を予定する。事業費は精査中として公表しなかった。
旧親和銀行(現十八親和銀行)と西海市は16年に地方創生についての連携協定を結んだ。市内最大規模の事業者である大島造船所を加えて「西海市の地方創生を考える会」を24年に立ち上げた。外国人受け入れ環境の整備など地域課題について広く話し合ってきた。

人口が減る中で「老若男女が楽しめる施設があれば長く住めるまちとして認めていただける」(大島造船所の山口眞社長)と建設を決めた。市の子育て支援施設も一体で整備する方針だ。
十八親和銀行が出店するテナントとの仲介役を担った。山川信彦頭取は記者会見で「銀行単体でなかなかできないことに知恵を出し合って取り組んでいくことを加速させていきたい」と話した。
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