商業運転を始めた唐津バイオマス発電所(24年9月、佐賀県唐津市)

再生可能エネルギー大手のレノバは30日、佐賀県のバイオマス発電所の商業運転を始めたと発表した。発電容量は4万9900キロワット。同社が出資・運営に参画するバイオマス発電所として7カ所目となる。当初24年12月の稼働を目指していたが、ボイラーやタービンの調整に時間がかかっているとして延期を繰り返していた。

東邦ガスやJA三井リースなどと共同で出資する唐津バイオマス発電所(佐賀県唐津市)の稼働を27日に始めた。1年間で一般家庭約11万世帯の年間使用電力量に相当する電気を生み出す。電気は政府の補助制度を使いながら国内の需要家に20年間販売する。売電先の企業名や単価などは非開示。

安定稼働に向けた調整を理由に過去に2度稼働を延期していたが、現在は安定稼働しているという。

レノバが計画を公表していたバイオマス発電所は全て稼働したことになる。輸入燃料を使う大型バイオマス発電所について政府が補助金の対象外としたことなどを受け、レノバは30年度までは輸入材を使った大型バイオマス発電の新規開発をゼロとする予定だ。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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