
自動車販売の業界団体が1日発表した4〜9月の国内新車販売台数(軽自動車含む)は、前年同期比1%増の218万54台だった。2年ぶりに前年実績を超えた。ダイハツ工業は29%増の25万8147台だった。6月に約3年ぶりに発売した新型車がけん引した。
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)がまとめた。登録車(排気量660cc超)が2%減の137万2331台、軽自動車は5%増の80万7723台だった。登録車は3年連続で減少し、軽自動車は2年ぶりに増えた。
ダイハツは2年ぶりに増えた。同社は23年12月に大規模な認証不正を公表し、国内すべての完成車工場で生産・出荷を止めていた。24年5月に全工場が再稼働したが、販売台数は低迷していた。
25年6月には不正発覚から初めての新型車となる軽自動車「ムーヴ」の販売を始めた。価格は二輪駆動車の最安タイプが135万円台で、ムーヴとして初めてスライドドアを採用した。
24年10月に多目的スポーツ車(SUV)「アウトランダー」を大幅改良して発売した三菱自動車は9%増の5万7918台、25年4月に主力SUV「フォレスター」にストロングハイブリッド(HV)モデルを追加したSUBARU(スバル)も8%増の5万4775台と好調だった。
一方、日産自動車は17%減の18万5672台で、比較可能な1993年以降で最低の水準に落ち込んだ。新型車が乏しく、販売不振が深刻になっている。トヨタ自動車は微減の66万9061台だった。
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