提携するセル・セラピーズの細胞培養施設

帝人は1日、オーストラリアで細胞や遺伝子治療に特化し開発・製造受託(CDMO)する「セル・セラピーズ」と業務提携したと発表した。CDMO事業を拡大している帝人はセル・セラピーズと相互に情報提供や製造施設利用などを進め需要増に対応する。

細胞や遺伝子などを活用した再生医療製品は開発が従来より難しくなっていることなどから、CDMOの需要が高まっている。帝人は提携により子会社の帝人リジェネット(東京・千代田)とセル・セラピーズに製造施設を相互利用させ生産能力を高める。

各国の市場動向や規制、治験などの情報も共有して、需要家となる企業の参入を促進する。共同研修などにより、不足している専門人材の育成にも取り組む。

帝人は国内だけでなく海外のCDMO需要を取り込み、30年度に再生医療事業の売上高で200億円を目指す。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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