
日清食品ホールディングス(HD)は1日、トルコに子会社を12月に設立すると発表した。現地企業から即席麺の工場を取得する契約も同日付で結んだ。即席麺市場が成長している同国へ再進出して、中央アジアや中近東、北アフリカなど近隣諸国への輸出も視野に入れる。
子会社の設立場所はトルコ北西部サカリヤ県で、即席麺の製造・販売を手がける。パスタを手がける現地企業が即席麺事業から撤退することに伴い、同県にある工場を取得する。取得金額は非開示。現時点で子会社設立による2026年3月期の連結業績に与える影響は軽微としている。
日清食品HDは、12年からトルコで別の現地企業との合弁会社を通じパスタやシリアルを販売していたが、18年に同国から撤退した。24年からOEM(相手先ブランドによる生産)で即席麺を試験的に製造・販売していた。
日清食品HDは同日、即席麺やチルド食品の製造・販売などを手がける米国の3事業会社を米州地域統括会社の子会社に再編することも発表した。北中米地域での経営の迅速な意思決定につなげ、商品ラインアップやマーケティングを強化する。
【関連記事】
- ・日清食品、欧州でも「完全メシ」 まずカレーライスや焼きそば
- ・日清食品の深井常務、ムダな物流減少へ「供給網全体で在庫情報共有」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。