福岡県の清酒ががGIに指定された(1日、福岡市博多区)

福岡国税局は1日、福岡県の清酒(日本酒)が産地ゆかりの名称を保護する「地理的表示(GI)」に指定されたことを受けて、酒造業界への伝達式を開いた。小沢研也局長は「福岡の酒のブランド力や認知度を高め消費者の需要を喚起し、売上高などでトップクラスを目指してほしい」と話した。

指定を受けたのは福岡県産の清酒。原料となるコメや米こうじは国産、水は県内で採取したものといった基準を満たす必要がある。福岡国税局によると、福岡県産の清酒はうまみが多くすっきりとした後口が特徴という。甘辛さとうまみのある福岡の料理と共に発展してきたことから、料理とのバランスがよいとしている。

福岡県酒造組合の山口哲生会長は「GIへの指定で福岡県が酒の主要生産地として認められたが、あくまでスタートライン。中でもGIが浸透している欧州などへの輸出で販売面にも寄与できる」と話した。

GIの保護制度は2015年に始まった。登録されると商品にGIマークが使用でき、消費者にとって一目で「高品質」と判断できる材料になる。九州・沖縄地方では佐賀県の清酒や、焼酎など各地の蒸留酒もGIに指定されている。

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