京都ヒューマノイドアソシエーションは2日、ヒト型ロボットの開発計画を説明した(2日、京都市)

村田製作所やロボット開発のテムザック(京都市)、早稲田大学などによる連携組織「京都ヒューマノイドアソシエーション(KyoHA)」は2日、ヒト型ロボット(ヒューマノイド)を2026年に開発すると発表した。災害現場での利用を想定したモデルと、研究向けに機能性を重視した2タイプを開発する。各者が持つ技術を集め、国産ロボットの実用化を目指す。

まず26年3月までに、身長約120センチメートルの小型ロボットの試作品を製作する。この試作品をもとに、26年末に災害対応向けと研究向けの2種類を開発する。

災害対応向けのヒューマノイドは身長250センチメートルほどを想定し、50キログラム以上の重量を持ち上げられるように設計する。研究開発向けは160〜180センチメートルと人間に近い身長で俊敏性を高め、将来はロボット競技の祭典「ロボカップ」に提供する。

同日京都市内で記者会見したテムザックの高本陽一代表取締役議長は「ヒューマノイドの開発は米中が先行している。日本の技術力を結集して(ヒューマノイドの)基本形を作りたい」と述べた。KyoHAには新たに小型モーターのマブチモーターや油圧機器を手がけるカヤバが参画し、全9企業・大学が協力している。

KyoHAは国産ヒューマノイドの開発を目指し、8月に設立された。ヒューマノイドは労働力不足の課題解決のほかに、人工知能(AI)に人間の動作に関するデータを学習させ、性能を高める目的でも活用が期待されているという。

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