技術体系の統一名称「シンク」を紹介する清水隆史社長(2日、兵庫県伊丹市)

TOYO TIREは2日、同社のセルビア工場敷地内に新設する研究開発(R&D)拠点を2027年1月から稼働させると発表した。ドイツにあるR&D機能を26年内に移管し、新素材の開発などに取り組む。工場敷地内のテストコースを活用すれば実車試験をスピーディーに行えることから、開発サイクルの短縮を目指す。

建設コストなどを含め、投資額は約50億円と明らかにした。約20人が勤務し、うち半数はセルビアの大学などから採用する見通し。日本のR&D拠点を軸に、欧州では原材料や加工などの川上部分を、北米はマーケティングなど川下部分と分担して推進する。

同日、自社技術体系を統一名称で「シンク(THiiiNK)」と命名すると発表した。記者会見した清水隆史社長は26年2月に発表予定の新たな中期経営計画を念頭に「シンクを掲げて技術はさらに進化させ、主力の北米のみならずアジアや欧州でも我々が先導していきたい」と話した。ブリヂストンも自社技術に「エンライトン」と名付けている。

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