記者会見する武藤経産相(3日、経産省内)

武藤容治経済産業相は3日の閣議後の記者会見で、出資や融資の債務保証を通じて半導体の関連企業を支援する制度の公募に「ラピダス1社から応募があった」と明らかにした。有識者委員会を今後開き、同社の生産計画や技術開発の進捗、顧客の開拓状況などを審査して支援の是非を判断する。

経産省は2025年度予算で、出資に向けて1000億円を確保している。ラピダスの計画が基準を満たせば、年度内に独立行政法人の情報処理推進機構を通じて出資する。重要事項について政府が拒否権をもてる黄金株の発行を求めるほか、民間から資金調達することも要件としている。

ラピダスは回路線幅が2ナノ(ナノは10億分の1)メートルの最先端半導体の量産をめざしている。4月に北海道千歳市の工場が稼働し、7月には初の試作品を公開した。27年の量産開始を目標としている。

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