
大阪・関西万博の英国パビリオンで英アストラゼネカなどは3日、未来のヘルスケア技術を紹介するイベントを開催した。会場には車内のカメラやセンサーで乗員の肺年齢や心拍数を測定できる自動運転車両が展示され、異業種連携による健康管理の可能性をアピールした。
展示されたのは、トヨタ紡織が開発したコンセプト車両「MOOX(ムークス)」。今回のイベントに合わせ、アストラゼネカと連携してヘルスケア機能を拡充した。英スタートアップの技術を取り入れ、上半身を撮影した映像を解析して肺機能を測定できる。乗員は車内モニターの案内に従って計測を行い、その場で結果を確認できる仕組みだ。
トヨタ紡織の担当者は「移動中は一定時間、同じ姿勢で座る特性を生かし、ヘルスケアの測定につなげた。まずは自動運転タクシー(ロボタクシー)での実装を想定している」と話した。今後は一般車両でも活用できるような測定技術の開発も目指していくという。
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