
日産自動車は3日、サッカーJ1の横浜F・マリノスを運営する横浜マリノス(横浜市)の筆頭株主を維持する方針を明らかにした。日産はマリノス株約75%を保有している。経営不振を受けて株式を売却してクラブ運営の見直しを検討していた。一部株式は売却するが、筆頭株主としてクラブ運営は継続する。
同日、日産は声明を出し、「横浜F・マリノスの筆頭株主であり続ける」と述べた。その上で、「財務的な持続可能性を高めるため、長期的な戦略の一環として、株主構成の強化について積極的に検討している」とした。関係者によると、一部株式は売却を検討している。
日産は日経新聞の取材に対し、クラブ運営に関しては「筆頭株主として関与し続ける。今後もチームの目標達成や将来の発展を支援し続ける」と回答した。
関係者によると、家電量販のノジマなど複数の企業にクラブの運営権の売却を打診した。年内に候補先を絞り、2026年の売却を目指して交渉を進めていた。横浜市など地元は売却報道を受けて、市内での活動継続を日産に要望していた。
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