
日本自動車輸入組合(JAIA)が6日に発表した9月の輸入車販売台数(日本メーカー車除く)で、中国・比亜迪(BYD)と米テスラが単月で過去最高だった。両社はともに期間限定で値引きを実施していた。輸入車が国内の電気自動車(EV)販売をけん引している。
BYDは前年同月比約3倍の802台だった。同社によると、最も売れた車種は多目的スポーツ車(SUV)「シーライオン7」で、小型車「ドルフィン」が次に続いたという。9月1日から1カ月限定で実施した大幅値引きで台数を伸ばし、これまで過去最高だった6月の514台を大きく上回った。
値引きの対象は現行の全車種で、値引き幅は50万〜117万円。最安車種の小型車「ドルフィン」は従来から50万円安くし、249万2000円からとした。4月に発売したばかりのSUV「シーライオン7」は従来から73万円安くし422万円からだった。
テスラは国内での販売台数を公表していないが、同社が大半を占める「その他」の台数は2.8倍の1471台だった。同社は5月から9月末まで主力車種「モデル3」で最大55万円の値引きを実施した。
BYDやテスラの躍進により、9月の輸入車のEV販売台数は48%増の4070台で11カ月連続のプラスとなった。輸入車全体の16%をEVが占めた。
9月の全体の輸入車販売台数(日本メーカー車除く)は、前年同月比13%増の2万6274台だった。9カ月連続のプラスだった。2025年4〜9月の輸入車販売台数は前年同期比10%増の12万458台となり、2年ぶりのプラスだった。
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