生地の裏側をクイニーアマンのように焼き上げたファミマのメロンパン(6日、東京都港区)

ファミリーマートは6日、生地の裏側を焼き菓子のように仕上げたパンを発売すると発表した。フランスの洋菓子「クイニーアマン」と組み合わせたメロンパンやデニッシュなど3品目を投入する。コメ価格が高止まりし、米飯類の代替品としてパンの引き合いが強まっている。話題性のある商品を打ち出して需要を取り込む。

7日から全国の店舗で取り扱う。「デニッシュメロンパン×クイニーアマン」(185円)は表側をメロンパンとする一方、裏側には発酵バター風味のアメを敷いて焼き、クイニーアマンのようなザクザクとした食感を楽しめる。このほか「チーズケーキデニッシュ×同」と「アップルパイタルト×同」(ともに198円)をそろえる。

足元ではカヌレとチュロスを組み合わせた「カヌチュロ」など、複数の食品を同時に味わえる「ハイブリッドグルメ」が注目されている。女性を中心に人気のクイニーアマンと合わせ、パン全体の売り上げは前年比10%増を目指す。

コンビニ各社はコメ価格の高騰でおにぎりや弁当の値上げを余儀なくされている。コメの需給緩和は見通せず、今後も主力の米飯商品で割高感が強まれば客離れのリスクを高める。話題性やお得感の演出といった来店動機を高める工夫が重要になっている。

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