
全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)などの労働組合が加盟する航空連合は6日、小林茜会長(41)の就任記者会見を国土交通省内で開いた。小林氏はJAL出身。1999年設立の航空連合で女性の会長が就くのは初めて。
小林氏は2009年にJAL入社後、整備士や整備関連の企画業務などを経て、JALの労組や上部組織の連合で働いた。2日開催の航空連合の定期大会で新会長に選出された。
小林氏は「航空も女性が多い産業。我々の運動にもジェンダーの視点を意識して、働く者の視点から運動を推進したい」と抱負を述べた。航空産業の現状については「国内線事業の厳しさなど様々あるが、日本は島国で航空ネットワークは大事な公共交通機関。まだまだ成長産業だ」と語った。
JALは機長の飲酒問題の再発防止策を9月末に国交省に提出した。航空連合も新体制の運動方針の中に飲酒問題の根絶に向けた支援体制をつくる方針を盛り込んだ。小林会長は「航空連合も安全運航の堅持をうたう。経営側が出した再発防止策で職場がよくなっているのかを組合員の声を聞きながら注視していく」と述べた。
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