
住宅外装材などを手掛けるニチハは米国の連結子会社「ニチハUSAインク」の事業のうち、住宅市場向け汎用外装材事業から撤退する。12月末に事業の撤退完了を予定する。住宅着工件数の伸び悩みに伴う競争激化で販売価格が下落し、採算が合わなくなり撤退を決めた。
事業撤退に伴い、住宅市場向け汎用外装材を生産するメーコン第1工場(米ジョージア州)の稼働を停止する。9月末時点での従業員179人についてニチハは人員の転換を含めて検討し、「誠意をもった対応を進めていく」とする。
メーコン第2工場(同)は引き続き稼働する。担当者は「高級外装材事業などにより注力していく」と話した。
事業撤退に伴い、固定資産等の減損損失約30億円や一時的な費用を特別損失に計上する見込み。だが現時点での見積もりが困難なため2026年3月期の連結業績予想は据え置いた。連結子会社による当該事業の25年3月期の売上高は104億円、営業利益は6億円の赤字だった。
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