
長野工業高等専門学校(長野市)は鋳造業のコヤマ(長野市)と共同研究に取り組む。同社が外販も手掛けるバリ取り機の機能改善がテーマで、7日に産学連携に取り組むオープンラボ内に共同研究室を開いた。長野高専が民間企業と共同研究室を開設するのは3社目となる。
コヤマは自動車部品などの鋳造を手掛けており、鋳造品の成型後に発生するバリを自動で除去する装置も自社で開発、外販している。共同研究では画像処理や3Dスキャナーなどの技術を活用し、従来以上の高精度で効率的にバリを削れる技術を開発する。
コヤマが長野高専と連携するのは初めて。期間は2年で、2027年にも一定の成果を出したい考えだ。今回の連携についてコヤマの百瀬真二郎社長は「鋳造企業と高専の本格的なコラボは全国初と聞く。これを機に未来にわたりコラボをして地域を盛り上げていきたい」と抱負を述べた。
【関連記事】
- ・長野のコヤマ、鉄鋳造の燃料にキノコ菌床やスキー板
- ・長野高専がオープンラボ 実践重視、企業主導で研究開発
- ・長野高専、工業団地を守る 水位計手作りで防災に一役
- ・大陽日酸、長野高専と金属3Dプリンターの共同研究

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。