
岡山県を地盤に交通サービスを手掛ける両備グループは、貸し切りバスの受発注を生成AI(人工知能)で円滑にする新システムを発表した。同社のバスだけでなく全国の事業者が対象。ファクスや電話、メールでやりとりする見積もり算出時間を3分の1に削減できるという。
システムの名称は「mobitas(モビタス)」。旅行会社が行程表をシステムにアップロードすると、生成AIが目的地や時間を自動登録。全国のバス事業者の空車状況を確認した後、バス事業者の設定に応じてシステムが自動で見積額を算出するため、回答までの時間を短くできる。
両備グループの傘下企業として6月に設立されたMIRAHOOP(ミラフープ、東京・港)が開発した。同社は月額利用料1万8000円と成約時手数料を受け取る。手数料はバス事業者から受注額の0.3%を得る。
2026年1月から岡山県で本格展開を始め、順次対象地域を広げる。26年度にかけてバスの運行管理システムとも連携し、さらなる効率化を図る。ミラフープの浅尾誠代表は「モビリティーと観光業界の生産性向上や働き方改革を実現したい」と話している。
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