ダイハツ工業と豊田中央研究所は再生可能エネルギーを効率よく融通できる電力変換器を開発した(7日、北九州市)

ダイハツ工業とトヨタ自動車グループの豊田中央研究所は7日、再生可能エネルギーを効率よく融通できる電力変換器を共同開発したと発表した。既存の設備と比べて変換時の電力損失を約45%減らせる。2日からトヨタ自動車九州の小倉工場(北九州市)で実証実験を始めており、将来は他の工場や販売店でも導入を目指す。

独自開発した電力変換器「スマートパワーハブ(SPH)」を小倉工場の蓄電設備に設置した。電気を蓄電池や工場へ送るとき、従来は直流の電気を交流に変換したり、戻したりする作業が9回必要だった。新型変換器は変換作業が3回で済み、電力ロスが少ない。

電気自動車(EV)の電力制御に使っていた技術や部品を活用し、装置の大きさも既存品の10分の1ほどに小さくした。製造コストも抑えられたという。

小倉工場にはかねて太陽光発電設備や蓄電池があったため、実証実験の場所に選んだ。電力はダイハツの小型車「ロッキー」の部品などをつくるラインで使う。

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