スズキは、鋳鉄の溶解時に発生する不純物（ノロ）の除去作業工程を自動化する技術について、草野産業（東京・中央）とライセンス契約を締結したと発表した。草野産業はスズキが保有する特許などに基づく設備を販売する予定だ。
鋳造工程で鋳鉄の溶解中に発生するノロの除去は、高温の炉の近くで行う危険を伴う作業となる。スズキでは安全・安心に配慮し、2016年8月に大須賀工場（静岡県掛川市）で除去作業工程を自動化するロボット技術を導入した。
草野産業は、今回のライセンス技術を活用した設備「SMART（Suzuki Melting process All operation Robot Technology）」を展開する。この設備により、鋳造業界全体における作業環境の改善と効率化が期待できるという。
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