経営再建中の日産自動車は8日、主力の電気自動車(EV)「リーフ」の3代目となる新型モデルの国内販売受け付けを、17日から開始すると発表した。1回の充電での航続距離を702キロと従来の1.5倍超に延ばす一方、充電時間は大幅に短縮。「次の主流となる車」と位置付け、ガソリンやハイブリッドからの乗り換えも促す。販売不振が続く中、反転攻勢のきっかけにしたい考え。
米国では9月下旬に販売を開始しており、欧州は2026年春に売り出す。リーフは、10年に世界初の量産EVとして誕生し、17年に現行モデルを投入。国内外で累計70万台以上を販売した。
デザインは従来のハッチバックから、セダンとSUVを融合させた「クロスオーバー」に変更。急速充電ならバッテリー残量10%から80%まで最短35分間で充電可能で、3割程度早めた。走行時の静粛性も向上。価格は一般モデルが511万8700円で、26年1月以降に順次届ける。
日産自動車が発表した電気自動車(EV)の3代目「リーフ」(同社提供)
日産自動車が発表した主力電気自動車(EV)「リーフ」の3代目=8日午前、東京都江東区
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