サンゲツは子会社工場の稼働で西日本にも生産拠点を持つことになる

壁紙商社のサンゲツは8日、子会社のクレアネイト(東京・品川)が23日に広島県東広島市で新工場を開設すると発表した。賃貸アパートなどで使われる量産壁紙の需要増に対応する。子会社の壁紙生産拠点としては3カ所目。生産能力は年間約8千万メートルを見込んでおり、グループ全体の生産能力として国内最大規模となる。

工場は1階建てで延べ床面積は約1万4000平方メートル。クレアネイトとしては岩手県一関市と千葉県成田市の工場に加えて国内で3拠点目の工場となる。3月時点では総工費を95億円と見込む。

西日本にも生産拠点をもうけることで、災害などが発生した際に相互に製造を補完できる仕組みを整える。「新工場で量産壁紙の種類を充実させて消費者のニーズに応えたい」(同社)という。

環境負荷の低減にも取り組む。新工場では燃料に主流の重油ではなく、温暖化ガスの排出が少ない液化天然ガス(LNG)を利用する。壁紙製造機器やボイラーなど電動機器でないものには全てLNGを使用し、大幅な二酸化炭素(CO2)の削減を見込む。

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