ドラッグストア大手のスギホールディングス(HD)が9日発表した2025年3〜8月期の連結決算は、純利益が前年同期から2.2倍の286億円と、3〜8月期では過去最高だった。繰り延べ税金資産の計上が利益を押し上げた。東京や大阪の都市部でインバウンド(訪日外国人)客の需要を取り込んだほか、55店舗を新規出店したことも奏功した。

売上高は過去最高となる21%増の5001億円だった。24年に調剤薬局を買収した効果があった。食品の販売強化や調剤室の拡充といった改装を実施したことや、アプリを通じた販売促進を実施したことも寄与した。物販事業の売り上げは前年同期比で8%増えた。

26年2月期の通期予想は据え置いた。売上高は前期比14%増の1兆50億円、純利益は72%増の442億円を見込む。笠井真執行役員は「引き続き出店を続けていく」と説明する。

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