カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが9日発表した2025年8月期連結決算(国際会計基準)は、売上高に当たる売上収益が前期比9.6%増の3兆4005億円と、過去最高を更新した。国内外で販売が好調だった。

本業のもうけを示す営業利益は12.6%増の5642億円、純利益は16.4%増の4330億円と、いずれも過去最高。ユニクロ事業は日本や韓国、東南アジア、欧米などで大幅な増収増益を記録した。中国は減益だったが、構造改革を通じて今後は業績が改善すると想定している。

柳井正会長兼社長は記者会見で、好調な業績に関し、「全世界でこれだけ売れるのは今までになかった現象だ」と知名度が着実に向上していると強調した。今後、日本や香港、米国などで大型の「旗艦店」クラスを出店する計画で、「買い物体験を通じてユニクロが何なのかを感じてもらう」と述べた。

ユニクロの店舗=資料(AFP時事)

決算発表記者会見で笑顔を見せるファーストリテイリングの柳井正会長兼社長=9日午後、東京都港区

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