
セイコーエプソンは10日、プリンターに使うインクジェットの主要部品を生産する山形県の工場で、新棟が竣工したと発表した。約51億円を投じ、2026年5月に稼働する。同拠点での部品の生産能力を30年をメドに約4倍に高める。自社のプリンターのほか、外部企業の印刷機向けにも供給する。
傘下企業の東北エプソン(山形県酒田市)で、6号棟を竣工した。インクを印刷物に噴出する役割を担う、中核部品のインクジェットヘッドを生産する。
生産した部品は、オフィスや家庭向けのプリンターや、印刷会社向けのデジタル印刷機などに搭載する。印刷会社向けでは、衣類など紙以外のものにインクジェット方式で印刷する需要も旺盛だ。生産能力を高めて米HPやキヤノンなどの競合企業に対抗していく。
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