地金大手の田中貴金属工業は14日、金の店頭販売価格を1グラム当たり2万2326円に設定した。国内の金小売価格の指標として初めて2万2000円を超え、過去最高値を更新した。買い取り価格も1グラム当たり2万2135円と最高値を付けた。

中古ブランド品を扱うコメ兵の店頭に並ぶ金のネックレス=9月、東京・銀座(共同)

 米中貿易摩擦への懸念から安全資産としての需要が根強い。米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げで金利が付かない金の魅力が相対的に高まるとの思惑もあり、前日のニューヨーク商品取引所の金先物相場は最高値を更新し、国内価格が流れを引き継いだ。

 日米で株価が高値圏で推移している。過熱感を指摘する声があり、市場関係者によると調整局面入りに備えて金を買い増す動きも出ている。(共同)

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