
名古屋市栄地区に建設中の複合高層ビル「ザ・ランドマーク名古屋栄」(高さ211メートル)に2026年初夏、新商業施設「HAERA(ハエラ)」が開業する。施設を手がけるJ・フロントリテイリングなどが14日に発表した。再開発が進む栄で「ラグジュアリーモール」として差別化を図るという。
26年3月に完成予定のザ・ランドマーク名古屋栄は、市営地下鉄栄駅と直結し、地上41階、地下4階建て。地下2階~地上4階に商業施設、5~9階に映画館、12~30階にオフィスが入り、31階からの高層階ではホテル「コンラッド名古屋」が開業を予定している。

商業施設名のハエラは、「栄える」と「era(時代)」を掛け合わせた造語。「街の新しいにぎわい、時代をつくる起点に」との思いを込めた。大丸松坂屋百貨店とパルコがテナントを誘致し、ラグジュアリーブランドの旗艦店やファッション、飲食など約65店舗が出店を予定する。
施設の内装デザインにもこだわり、大阪・関西万博で人気を博したパビリオン「null2(ヌルヌル)」の設計を手がけた建築設計事務所が担った。ミュージアムのような体験ができる空間になっているという。
栄では、高さ158メートルの「中日ビル」が昨年グランドオープンするなど、再開発が進む。J・フロントは運営する松坂屋やパルコと連携し、ハエラの開業で「栄エリアのさらなる魅力向上や活性化に貢献する」としている。【酒井志帆】
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