建材大手のフクビ化学工業は15日、間伐材と再生プラスチックを原料とする人工木材「プラスッド」で、奈良県産材を使った製品の受注販売を始めると発表した。地元産の素材を使いたいという事業者に対し、環境への配慮と機能性を訴えて販売する。

フクビは押し出し成型技術に強みを持ち、複雑な構造の製品でも生産が可能だ(福井県内の工場)

プラスッドはフクビの樹脂成型技術を活用し、使用用途のない木材を樹脂と掛け合わせて建材にした製品。木とプラスチックの融合で本物の木の質感を表現しつつ、木材より耐久性が高い素材として訴求している。

フクビはこれまでも地元の福井県産や東京都の多摩産の木材を使ったプラスッドをそれぞれ販売している。自治体によっては建築物に木材を使うことで、使用量に相当する二酸化炭素(CO2)固定量を認証する事例もある。林業従事者に貢献していることもアピールしながら販路拡大につなげる。

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