
JR東海は16日、東海道新幹線の車両「N700S」の運転台にカメラを取り付け、電線や電柱周辺の障害物を検知するシステムを開発したと発表した。画像処理技術や人工知能(AI)を活用し、樹木や鳥の巣を高速走行中に自動検知して対策に役立てる。従来は社員が線路を巡回して目視で確認していた。作業をカメラで代替し負担を減らす。2027年1月から2編成で運用を始める。
同社は25年1月に引退した検査車両「ドクターイエロー」の作業を営業車で担えるよう技術開発を進めてきた。27年1月からはレール軌道や架線の状態を把握する新たな機能もN700Sに搭載する予定。これにより、ドクターイエローが担ってきた検測機能は全て営業車両で代替できるようになる。
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