
第一生命保険から銀行などへの出向者が、計27の代理店で出向先の内部情報を無断で持ち出していたことが分かった。持ち出した情報の件数は現時点で不明という。2024年に実施した内部調査で事案を把握していたものの、外部弁護士が不正競争防止法などに抵触する情報持ち出しにはあたらないとの見解を示したため公表を見送っていた。
銀行や乗り合い代理店など、27の代理店への出向者が情報を無断で持ち出していた。生保各社の販売シェアや競合他社の商品情報などの情報を取得していた。情報持ち出しが確認されたのは24年7月までで、同年8月以降は確認されていないという。持ち出した内部情報は、グループ内の第一フロンティア生命保険に共有していた。
生命保険業界では24年に代理店出向者による個人情報の漏洩が問題となった。第一生命では24年8月と11月に社内調査を実施し、出向先からの法人情報の不適切な持ち出しについても調べていた。外部弁護士が法令違反には該当しないと判断したため、外部への公表は見送っていた。
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