3社が連携し、中国銀行でのデータ分析基盤の構築や人材育成にあたる(16日、岡山市)

ちゅうぎんフィナンシャルグループ(FG)傘下の中国銀行(岡山市)は16日、人工知能(AI)によるデータ分析基盤を導入すると発表した。取引履歴などのデータを分析し、営業での提案やアプリでの情報発信に生かす。営業は経験に頼る部分が大きかったが、AI活用によりあらゆる行員が顧客ニーズに合った提案をできるようにする。

データ分析ツールやAIを手掛けるSAS Institute Japan(東京・港)の基盤を使い、システム開発のコムチュアが構築する。2027年1月の運用開始を予定する。構築後も改良やデータを扱う人材の育成で連携する。

システムでは中国銀が持つデータをAIが解釈し、顧客のニーズ予測などをする。リスク管理や経営層の戦略策定にも活用を広げる考えだ。

ちゅうぎんFGは24年5月にデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める「ちゅうぎんDX戦略」を策定した。中国銀の山県正和常務執行役員は「3社が連携することでデータ活用のノウハウを習得し、その成果を地域に還元していきたい」と述べた。

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