今回実証で利用するバイオプラスチック製の弁当容器

大阪ガスと大阪公立大学、大阪市は16日、使用済み弁当容器を大阪市内の下水処理場の発電に使う実証試験を共同で実施すると発表した。バイオマス由来の容器からガスを生成し、発電用の燃料にする。下水処理場から排出する二酸化炭素(CO2)の削減につなげる。

まず大阪公立大の学生食堂で11月4日から12月22日にかけてバイオマス容器を使った弁当を販売する。食後に回収した容器を大阪ガスの研究所で乳酸に分解し、大阪市城東区にある中浜下水処理場で汚泥と反応させることでバイオガスを発生させる。

実証では3600食分の容器を使う予定。一般家庭約30戸の1日の都市ガス使用量に相当するバイオガスを得ることができるという。約340キログラムのCO2削減効果がある。

大ガスは2009年ごろからバイオプラスチックを乳酸に分解する技術の開発に取り組んできた。この技術を下水処理場で生かす考えで、30年ごろの実用化を目指す。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。