
魚の細胞を増やして作る「培養魚肉」を手掛けるシンガポール発のスタートアップ、ウマミバイオワークスは16日、東京都港区で官能評価会を開いた。共同研究中もしくは共同研究の意思を持つ日本企業や大学の関係者25人が参加した。

ウマミバイオが開発した、ウナギやキャビアなどの細胞性食品の官能評価をした。細胞そのものの味を確認してもらうために、94%ウナギの細胞でできた塊を焼いたものを用意した。参加者からは「カレイを焼いた時にパリパリとした食感になるヒレに似ている。おいしい」という声もあった。
ウマミバイオと協業を検討しており、評価会に参加したカネテツデリカフーズ(神戸市)開発部の宮本裕志部長はキャビアの細胞性食品について「魚卵感はあまりなかったが生臭さがなく、生臭さが苦手な人にはよいのでは」と話した。
ウマミバイオは2020年に設立した。細胞を培養する仕組みや技術をプラットフォームとして外部の食品メーカーに提供し、製品を共同開発する法人向けのBtoB(企業間取引)ビジネスを基本としている。
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