
長野県と県内9のプロスポーツチームなどは新規ファンを取り込むべく、手ごろな価格で試合を観戦できるキャンペーンを県民向けに始めた。2026年3月末までのキャンペーン期間中には県内で少なくとも90ほどの試合が予定されているという。企画はホームゲームなど県内試合に限定し、観戦者の周遊によって地域経済を活性化する狙いもある。
オリグレス(東京・品川)が手がけるレジャー・エンタメ体験のサブスクリプション(定額課金)サービス「レジャパス」上で長野県民限定のキャンペーンを実施する。月額料金を払うとサービス独自通貨のコインが付与され、必要枚数を払って施設や試合を予約する仕組み。期間中は対象チームの試合を1回20コインと通常より少ない枚数で予約できる。
また、先着500人に60コイン(3試合分)を無料でプレゼントする。26年3月2日までに対象3チームの試合を見た人に抽選でプレゼントも用意する。
「AC長野パルセイロ」や「信州ブレイブウォリアーズ」のほか、野球とバレーボール、フットサルのチームも参加する。すでに特定のチームのファンである県民が、他の競技、チームの試合に足を運ぶきっかけになることもにらむ。
長野県が22年度から始めた、県民の発想や問題意識を県予算に取り入れる「県民参加型予算」による事業だ。プロスポーツと連携した観光周遊の促進をテーマに事業を構築し、25年度から本格的な施策を打ち出す。25年度当初予算では約1400万円を盛り込んだ。
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