米アリゾナ州におけるGCON社のデータセンター工事現場

大林組は17日、米国でデータセンターや半導体工場の建設に強みを持つ建設会社を買収すると発表した。買収額は非開示だが数百億円とみられる。日本国内の建設市場が伸び悩むなか、生成AI(人工知能)の普及で高まるデータセンターの需要を取り込み海外事業を育てる。

2日に米国のグループ会社を通じて、米アリゾナ州に本社を置くGCONとグループ会社2社の株式を100%取得する契約を結んだ。早ければ11月中旬にも株式譲渡を完了する。

GCONは2003年設立でアリゾナ州やニューメキシコ州で事業を手掛ける。設備工事の技術者を豊富に抱え、米インテルなどIT(情報技術)大手から継続的に工事を受注している。24年度の売上高は約3億2500万ドル(約480億円)、営業利益は約2000万ドル(約30億円)だった。

大林組は北米で地場の建設会社を相次ぎ傘下に入れ、規模を拡大してきた。23年度には水道プラント工事会社を買収している。

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